2016年02月20日 (土)
そのニ
ツインマスターを発注の際商魂たくましいピルビームさんは 提案として、配管キットの詳細を送って来てくれました。 内容としては、エアロクイップを使った 既存配管をステンレスメッシュホースに置き換える ある意味一番簡単な配管キット 最近のアールズの品質の悪さもあり 内心ココロが揺れましたが 出来るだけ、メタル配管を使う方が ブレーキタッチも良いし、見た目もシンプルかつ 機能的に見えるので 今回は、見送る事にした。 その分、配管レイアウトや使うバンジョーなど考えながらになるが プライベーターは時間もお金も余裕があるので 悩みも楽しみ!と割りきった。 届いたピルビームのツインマスターは 取説含め、よく考えられたキットで ![]() 主要となる(加工主体)ペダルボックス押出材 へのボルト穴やマスターが嵌まる穴加工なども 画像一番下のプレートで位置決め出来るなど 親切かつ丁寧なキットです。 マスターをマウントするブラケットもアルミ削り出しで加工も綺麗だし そのブラケットを留めるナットが溶接された鉄製プレート も、まるで純正品のように考えられていて 押出材裏側からスライドするように入れると 定位置で収まるようになっています。 ただ、残念?な部分が ![]() 先ずは、なぜか?黒いブレーキペダル。 純正品番がついてるからオリジナルで間違いないのだろうけど イタダケません。これは今ついてるペダルを使うとして 肝心な、バランスバーのカラーのペダルへの取り付け方法に 問題が? ![]() 圧入の割に、加工精度が悪く、上記の様に手で抜けちゃいます。 抜けた後を観察すると、ハンドワークで圧入面を修正しています。 試しに、外した加工前のペダルを測定してみると 穴径26.0mm 抜けたカラー 26.1mm この穴径での圧入の際の基準を m6にしても0.033なので 確かに加工無しでは圧入も出来ないと思うけど だからと言って、ハンドワークで手で抜ける程度まで削るなんて あまりに、お粗末すぎます。 後で交換するにはあまりに作業性が悪い部分ですから 地元九条の機械加工屋さんにお願いして 作りなおす事にしました。 構想1日、加工屋さん10日 ![]() ![]() ![]() ![]() 材質は、ピルビームは鉄の表面処理なしでしたから SUS304 ステンレス鋼は加工が鉄と比べると少し難しいですが 加工屋さんが優秀なので選択しました。 肝心の挿入部分 そもそも圧入である必要も無いので ベアリングナットと呼ばれる特殊なナットで固定する事に 公差は中間ばめ滑合位で ついでに、バランスバー ベアリング部分の公差をゼロで作り直してもらいました。 ピルビームのは、少し公差が大きく もしかしたら、装着後コトコロするか?だったので 手間と時間とコストは掛かりましたけど ペダルの初期フィーリングに関わるところなので ここは妥協無しです。 そして 取り付け前に幾つか確認です。 取り付けると見えなくなりますので ![]() ![]() 画像向かって右側がリアのマスター・シリンダー 左がフロントマスター・シリンダー なので、調整的には、真ん中からフロント寄りにしか調整出来ない事が分かりました。 どのようなセッティングでも、リアが先にロックするような ブレーキは扱いにくいだけでなく危険なので ピルビームも基本、リアが利くようなマスター(フロントより小さい) を選んでも 出来る限り(ストロークいっぱい)フロント寄りに 持っていけるよう設計しているのでしょう。 さあ、これでようやく取り付け作業に掛かれます。 前回で、疑問だったマスターサイズの選定ですが いつもの事ながら、demontweeks 経由 本国 ap-racing の納期が伸びに伸び 1月発注→納期10週→3月15日予定→伸びて3月末→伸びて未定 と全く先が見えない状況ですので ピルビームさん奨励の全部Φ15.9mm で試してみる事にしました。 ペダルボックスへのホルソーなどでの穴あけや、ボルト穴などは ピルビームからの解説書に丁寧に書かれているのでここでは省略します。 参考にされたい方は Series 1 pedal box manual.docにてダウンロード出来ます。 rar にて圧縮してますので解凍して下さい。 ![]() 何度か脳内シュミレーションしてみたのですが 上記画像の様に、ユニットで取り付け出来るとかなりその後の作業は楽になります。 でも、 取り外す時の事を考えると どう考えてみても、マスター付いたままでは入りそうもありません。 スポーツエリーゼのセンターシートなら 恐らくそのまま付けれるのだろうけど 左のバルクヘッドが当たってどうにも入らない。 リアマスター外しても ダメ。 フロントマスター外して 何とか入る感じ。 そうすると、ペダルボックスを組み込んだあと マスターを付けにいく必要が出てきます。 そこで何?が問題だと言えば 単純に、重力の関係で バランスバーの取り付け部分(プッシュロッドが刺さる部分) が下を向くって事です。 もちろん、2人居れば何も問題も無いでしょうけど 一人で作業するなら、この部分を重力に逆らって固定する必要が出ます。 少し考え、ホームセンターに立ち寄り 加工しやすそうなレンガの発泡スチロールを買ってきた。 ![]() カッターで切り分け ボンドでパーツを接着して ![]() こんな感じで取り付け穴側に向くようにしたら 何とか?無事マスターを装着出来た。 余談であるが イギリスがインチの国であるから仕方ないのだが ピルビーム選定のAPレーシングマスター プッシュロッドが、M8ピッチ1.25とUNF5/16が選べ もちろん、UNF5/16であった。 装着にあたって、バランスバー取り付けナット部分が 渋かったので、知り合いのミニ屋さんに UNF5/16のタップとダイスを借りましたよ。 と言うのも、プッシュロッドが少し長かったので 切断しなければならなく、そうすると必然 ダイスでねじ山を整え無いとあんな狭いところで 悩む事になると思ったので、、 この手のパーツで何も悩まず全て思った通り完成する 何て夢みたいな事思って無かったけど 考えてみても、ここまででも色々問題あったな~ そしてようやく またまた続きます。 |
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