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Pilbeam Racing パラレルツインマスター装着 その三
その三

キットに付いてるものをそのまま取り付けても良いんだけど
永らくこの趣味を続けてると気に入らないところも見えてくる。

そうしたちょっとしたコダワリもプライベーターの楽しみだと言える。

ボルト

このマスター・シリンダーを固定するボルト
キット付属だと、黒染めのキャップスクリューで
当然、サビます。
ボルト強度的には10.9と強いですけど
そんな強度はこの部分には不要ですから
ユニクロメッキの8.8に変更します。
黒染め10.9のボルトをユニクロメッキすると8.8になります。
JIS規格では明確に強度が区分されていますので
材質が同じでも、表面加工のあるなしでも
強度が落ちるのです。

ロータスがサスペンション部分全般によく使ってるボルトも
同じく、ユニクロメッキの8.8(並目)です。
未だ、自動車メーカーとしては
弱小のロータスが大手自動車メーカーのように
振動に強い細目ボルトを使ったうえ
酸洗いをしない、ダクロタイズド処理の防錆処理で
12.9もの高強度のボルトを使えるのとは
対象的なのですが
これもロータスが軽量であることが大前提で
昨今の、V6を搭載した車両が
それでも、そうしたボルトを使ってるなら
個人的には失望以外の何でもない感情を持ちます。
まあ、重く大きくなったロータスには
そもそも興味が無いから
気にはなるけど、ある意味他人事なんですがね。

ボルトの長さもキット付属は2種類しかありませんでしたが
プレートの袋形状に合わせて4種類のボルトを用意して
底づきしないよう変更しました。

サイズ

文章では表現しづらいのですが
ピルビーム側もこのキットを装着するのに
それなりの知識と経験を暗に求めている節があり
ボルトの底づきも、ワッシャーで調整出来るから
小さな事ですが、コストを考えて
それが嫌なら自分達で調達せよ。
的な考えなのだと思います。

プレート

このプレートもそうなのですが
よく出来ているのでそのまま付けても良いと思いますが
何事も自分で行うプライベーターにとって
付けた事だけに満足する事は出来ず
外した時、再取り付けする時の事も考えてしまいます。

どういう事?かと言うと
このプレートは、うまいことペダルボックス裏側にスライドして
装着するよう出来てますが
きっちり固定されてる訳では無いので
微妙に動きます。
室内側と室外側となるこの部分
位置がきっちり決まれば動く必要ありません。

なので、最近お気に入りの
コニシボンドのSUを使って固定しちゃいます。

黒いボンドは
ロータスがクラッシュストラクチャーとフレームを固定しているボンドのようになるから
見た目もロータス純正ぽくなります

完全硬化するのは24時間掛かりますから
ボンドを塗布して
プレートとマスター・シリンダーマウントを仮組みして
その日は帰りました。

思うに、仕事でこんなことしてたら時間工賃を幾らでも
貰えるならまだしも、完成も遅れるし
プロはやらないだろう
もちろん、それでもする人は
居るだろうし、こうした部分を見ると
その人の人となりと言うのが垣間見れるのだと思う。
あくまで
私の持論ですが、最終仕上げのコダワリ部分とか
コストの掛け方とか考えたら
プライベーターの方が絶対良いもの出来上がると思ってます。
こだわらなければ(知識が無ければ)もちろんプロ以下どころか
危険な完成品になると言う
諸刃の刃とも言えますが、、

そしてここからが
伊達と酔狂のプライベーター必見
無駄のカタマリである
ペダルタッチを試す為だけのブレーキ配管製作編です。
自分でも呆れるほどの無駄

心境的に説明すると
ノーマル配管を出来る限り活用する為、一度切断や加工すると
切ったものは元に戻らないし、短くなったものは長く出来ない。
なので、最終的には切ったり、加工したりするのだけど
ブレーキタッチを試す為だけに
冒険はしたく無い(後悔したくない)
なので、作ったテフロンブレーキラインは
最終的には使わない(無駄になる)けど
それも楽しみとやってみる!なんですが
同じ自動車趣味でも結果だけを求める人達には
何とも理解出来ない行動なのでしょうね。

配管はいつもの如く
ご近所のキノクニさんにて調達します。
ご近所と言えどクルマで小一時間。和歌山方向なので
渋滞とは無縁なドライブ。
それでも訪れるのは、
行って現物見ながらフィッテングをチョイス出来るのもあるし
店頭販売だとカードが使えるのも大きな理由。

色々考えた結果
フロントはダブルバンジョウと90°2本を M10メスタイプで接続
リアはショートのストレートと M10メス
格好は悪いけどこれでとりあえず配管出来る。

バンジョー

フロント

こんなふうに来てる純正配管に組み立てたテフロンラインを付けていく

仮

そして完成!無駄にステンメッシュホースがのたくってます。
正直、色々と道具を持ってないなら
これにて完成!なショップもあるかも?って思いましたが
自分的には無しだな~

そして、最近良く使ってる
テスト用、いくら使ってもおさいふに優しい
故に、納得するまでエア抜き出来る
モノタロウブランドブレーキフルードにてエア抜きして
さあ、どうだ~
「うん?柔らかい、、」
やっぱりダメかー
「いや、これはまだエア抜けてないわ」
再度、負圧式ブリーダーと踏みながら一回りすると
「おっ、これやこれ、S1と同じフィーリング+強く踏むとさらに確り」
踏み始めも全くフワッと感なく
まさしく理想のブレーキタッチ!
ピルビームさんありがとう!
信じて無かったけど、推奨通りでした~結果オーライ。

内心、絶対どっちかのマスターが合わないと思ってたから
嬉しい誤算です。

参考までに


twin master

ツインマスター動作

これは、知り合いのミニ屋さんでのレーシングミニに装着した
ツインマスターですが、よく動いている方が
フロントのマスター
フロントは、15.9mm
リアは、19.1mm

ミニの場合は、リヤブレーキがドラム(自己倍力作用がある)
なので、これだけのピストン径差があるのだと思います。

そして、本来なら、ここで
やっぱりマスター選択間違ってたか~から
demontweeks からの出荷待ちになる。と思ってましたので
ちょっと一休み
な予定だったのですが
タッチが希望通りだったことで
このまま、本格的に配管を仕上げてしまう事にしました。

ブレーキ配管を一から作るのはそんなに頻繁に起こることではないから
私個人の記憶でも
もう、10年以上前の事になります。
しかも、その際そろえた工具が
恐らく、知り合いに貸し出して今や行方不明です。
誰に貸したかも覚えていません。
互助会的な相互依存を根底に抱える
プライベーターの立場から言うと
こうした、特殊工具の貸し借りは
若かりし頃にはある意味致し方無い事で
自分自身も、自分で購入した覚えのない工具が
ツールボックスに存在したりします。
いわゆるひとつの借りパチなのですが
確信犯なだけに、自分の工具が消息不明になった時には
それはそれで諦めなくてはなりません。

ですから、今回
新たな決意(もう貸し借りしない)の元、以前購入した工具含め
再び購入しようとまたまたキノクニに出かけました。

そう、キノクニで販売している新作工具の試着の為です。

ブレーキ配管を新設する際必要な工具に
フレア配管を作る為のフレアツール
があるのですけど、エアコン配管等に使われてる
45°のフレアはシングルフレアで、自動車に使うには
脱着を繰り返すのに少々難があります。

そもそも、エアコン等に使われる配管は
銅製で、気密性で言うと
何度も使用に耐える規格となっていますが
ブレーキ配管は、クラッシックカーなどでは
未だ銅配管が使われる例があるものの

ブレーキフルードが、銅に対して腐食性があるため
法的にも、今や銅配管は現代自動車に使われていません。

その為、自動車メーカーは
三価クロメート(もしくはフッ素)加工した鉄製配管を使っていますが
欧州自動車がよく採用する、フレア形状は
ダブルフレアと行ってシングルフレアを折り返す
そうした加工を採用することによって
シングルフレアにありがちなフレア部分の肉厚不足による
漏れや割れを回避しています。
銅製に比べ柔軟性が劣ってる為フレア部分を肉厚にして
滲みや漏れに対して対応しているのです。

この加工をする為には
エアコン等に使われるフレアツールでは不可能で
ダブルフレアツールと呼ばれる
工具が必要なのですが、なにぶん
そうした汎用工具(出回ってる)とは流通量が違う為
比較するとちょっと躊躇する価格となってしまいます。

なので、確信犯なプロ達は
一度や二度の使用で問題が出ない(であろう?)
汎用シングルフレア45°ツールを使ってる人も多い
ですが、公私ともブレーキフェチと自称公称含め呼ばれる
私自身こんな工具を使う訳にはいきません。

そこで、キノクニに乗り込んで
店頭お試しフレアツールで
持ち込んだ、ブレーキパイプでフレアを作ってみることにしました。

フレアツール

シングルフレアと違い
工程が増えましたが出来上がりは自動車メーカーの完成品そのものです!
使ってみると、その機構が分かりますが
よく考えられてます。
流石にキノクニさんです。

迷うことなく購入を決めました。
コンペックスも作れるし言うこと無しです。

ツール

45°はそれで問題解決

次は、アールズ規格(AN規格)の37°フレアです。

フレア37

フレアの角度が違うと
それを作る工具も、もちろん違うのは当たり前です
と言いたいです
45°と37°
プロの皆さんの中にも
使い分けず、フレアに任せて
締め付けて誤魔化してる人いっぱい知ってるから
自動車業界の闇の部分だと言えるのですけど

何度も言いますが
私自身そんな不条理は大嫌いですから
行方不明になってる、37°フレアツールも
気分が大きくなってることもあり購入しました~
本当いえば、キノクニでも変換ジョイントで
AN3じゃなく、M10×1.0のチューブエンドとナットがあれば
この工具も必要無いのですが、、
カタログラインナップされないですね~

結局、ブレーキパイプは基本
コンベックスであれ、ダブルフレアであれ
変換に必要なフレアが45°だと同じ形状でも
AN規格と共存する為には37°と45°が必要で
ANだとその先、37°規格で必要な分を繋いでいける反面
45°はそれで完結してる(ブレーキ配管終端が次のテフロンホースの始点)
から、変換ジョイントの需要がほぼ無く
故に、そうしたいろいろなジョイントは
AN3を使わざるを得ないと言う結論に達します。

まあ、ある意味分かってた事なのですが
37°の存在価値は
ブレーキだけではなく、AN4クラッチや
AN6番オイルラインにも使えるから
この先も何時か役に立つでしょう。

そして、オリジナルのブレーキラインを製作するなら
フレアツールだけではなく
いかにパイプを潰さず曲げるか?
も要求される。

キノクニさんところで
オリジナルで作ってるランアンドマックスと言うブランドがあるが
ここで出てる、ベンダーが
ブレーキラインを曲げる為だけに存在してる
非常に気になる商品で
同じく訪れた際現物を見せてもらった

フレアツール

工具って
どうして、あんなにも機能性に優れて
美しいもの(削り出しとか)に憧れを抱くのだろうか?
本当に些細な、曲線やグリップ部分の造形に惹かれただけなのに
見た瞬間、

「買います!」

って言ってしまったわ。。

まあ、そうした衝動買いしても
ガレージで作業中

「買ってて良かったわ~」

な場面に遭遇したから良いんだけどね。。

ベンダー

それは、こんなベンダーでこんな小半径のRが作れるんやと確信した時とか
だけど
確かに、創意と工夫で
こうした便利な道具を凌ぐ作品を生み出す人達っているのだけど
それはそれ、一部才能と優れた経験の生み出す
プロフェショナルで
私みたいな素人プライベーターは
ある意味道具に頼ってなんぼって思ってるから
こうした、便利で有能な道具を見つけると
思わず微笑んでしまうのです。。

さらに続く、、




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